雑感

読んで面白かった本を要約しています。主に事業・プロダクト開発(PdM/UXデザイン/マーケティング)のビジネス書と社会科学(経済学/経営学)・人文科学(哲学/歴史学)の古典。

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■要約≪ローマ人の物語34≫

今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。34は「迷走する帝国」の下巻です。中巻に続き、軍人皇帝の時代であり、一時的に帝国西方でガリア帝国東方でパルミラ王国が誕生するなど混沌を極める時代となります。皇帝アウレリアヌスの時代にロ…

■要約≪年代記(上)≫

今回はタキトゥス著の「年代記(上)」を要約します。タキトゥスは紀元55~120年を生きた政治家・歴史家であり、本書は二代目ローマ皇帝ティベリウスから五代目ローマ皇帝ネロまでの時代の歴史をまとめた内容となっております。同様のものに塩野七生氏の「ロ…

■要約≪冒険する組織のつくりかた≫

今回は安斎勇樹氏著の「冒険する組織のつくりかた」を要約していきます。「問いのデザイン」で有名な著者が個人と労働・会社の関係性が変化した現代において軍事理論に立脚した戦略論・組織マネジメントが形成する「軍事的世界観」から脱し、個人の好奇心を…

■要約≪みんなでアジャイル≫

今回はMatt LeMay氏著の「みんなでアジャイル」を要約していきます。オライリーシリーズの1冊で、ソフトウェアやプロダクトの開発現場では定番となった「アジャイル」をあらゆるビジネス・組織に適応するには何をどう組み立てて進めていくと良いのか?という…

■要約≪ローマ人の物語33≫

今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。33は「迷走する帝国」の中巻です。紀元235~270年の軍人皇帝の時代を描いており、とにかくローマ皇帝が立ち代わり入れ替わりの状態になります。また、慢性的に北方のゲルマン民族の脅威と東方のサ…

■要約≪EMPOWERED≫

今回はマーティ・ケーガンとクリス・ジョーンズ氏共著の「EMPOWERED」を要約していきます。SVPGシリーズの二作目になる本書はプロダクトモデルの実践において、プロダクトリーダーがどのように振舞えばいいか?について体系的に論じた本です。同シリーズの「…

■要約≪ダークパターン≫

今回はハリー・ブリヌル氏著の「ダークパターン」を要約していきます。ダークパターンはディセプティブパターンとも呼ばれるプロダクトデザインの原則を悪用した事例です。特定の行動を過度に促進したり、解約や離脱が極端に難しくなるような導線設計のコト…

■要約≪ローマ人の物語32≫

今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。32は「迷走する帝国」の上巻です。「危機の三世紀」と呼ばれる時代に突入したローマ帝国における第二十一代ローマ皇帝カラカラ(紀元211~217年)・第二十二代ローマ皇帝マクリヌス(紀元217~218…

■要約≪ホワイトカラー消滅≫

今回は冨山和彦氏著の「ホワイトカラー消滅」を要約していきます。労働供給制約社会・グローバル化・テクノロジーの進展が同時に起きる中で、従来型のホワイトカラーの仕事が変容する中で、大規模な産業間の労働移転をしないと国力・労働生産性の観点から不…