雑感

読んで面白かった本を要約しています。主に事業・プロダクト開発(PdM/UXデザイン/マーケティング)のビジネス書と社会科学(経済学/経営学)・人文科学(哲学/歴史学)の古典。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

■要約≪人口論≫

今回はマルサスの「人口論」を要約していきます。アダム・スミス、リカードと並び古典派経済学の雄であり、本書で展開される人口と食物の関係についての考察が有名です。テーマも身近であり、マクロ経済学は勿論、国際政治学や貿易理論にも展開される内容な…

■要約≪完訳統治二論 後編≫

今回はジョン・ロックの「統治二論」の後半を要約していきます。別名、市民政府二論です。後編は人権に関する考察が中心で、議会制民主主義の基礎となる考え方が展開されます。政治学のエッセンスを理解したい場合、後編を読むだけで十分だと思います。 ※前…

■要約≪方法序説≫

今回はデカルトの「方法序説」を要約していきます。 「われ思う、故にわれあり」という有名な言葉を残した中世の哲学者の代表作です。ギリシャ哲学・スコラ哲学への論評やガリレオ・ガリレイの地動説に関する論争など時代背景が浮き彫りになる本で、時代背景…

■要約≪経済学および課税の原理(下)≫

今回はリカードの「経済学および課税の原理」要約その2となります。下巻は課税原理中心の内容となっております。課税は「政府の収入源であり公共サービスの提供に不可欠でありながら、過度な徴収は市場活動(民間セクター)を阻害する」という難しさがあり、…

■要約≪完訳統治二論 前編≫

今回はジョン・ロックの「統治二論」の前編を要約していきます。別名、市民政府二論です。本書は二部構成となっており、前編は当時の政治学の根幹を成していた王権神授説を聖書を引き合いに出して、否定していくパートです。尚、公民の教科書に記述されるよ…

■要約≪科学革命の構造≫

今回は「科学革命の構造」を要約していきます。 パラダイムシフトという言葉は誰しも聞いたことがあると思いますが、その言葉を社会に大きく知らしめるに至った本です。著者は物理学に造詣の深い科学史の学者です。自然科学という学問の構造や対峙する者に求…