1年目下期・2年目上期に引き続きこのテーマでまとめてみたいと思います。
「仕事の位置づけ」・「捉え方」が大きく変容した半年間だったので、
興味を持ったテーマ・役立った本のラインナップもかなり変わったなという印象です。
<目次>
・現代の経営
・なぜ人と組織は変われないのか
・V字回復の経営
・日本の企業家シリーズ
・それをお金で買いますか
・サピエンス全史
●現代の経営
1954年に書かれたドラッカーの著作です。
非常に難解、ですが読み応え抜群。
企業とは・マネジメントとは・育成とは こういった経営の基本的なテーマについてじっくり記載されています。
内容自体には特段新鮮味はないが、その意味を解釈してそのプロセスで内省を深めることで思考の棚卸・視野の拡大が一番意味のある本だと思います。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
●なぜ人と組織は変われないのか
意識高い系の本。タイトル通りの組織力学について記載されている本です。
変わりたいと思う人がなぜ変われないのかというプロセスを記載しております。
「解決したいと思う課題にはその課題が存在することにより、満たされる裏の欲望・目的がある」
という指摘はもっともだなと感じる所が多かったです。
自分の内省にはもちろんですが、人のモチベーションの源泉や価値観・考え方を改めて考える際に参考になった本です。
(Rの人向けに記載するとJDP研修を体系化した本という認識で相違ないです。)
●V字回復の経営
リクルートの別部門の先輩の方からオススメされて読んだ本。
コマツの経営改革を題材にした古典的な本です、理想論をひたすら述べている典型的な経営学的なものではなく「実践で落とし込もうとしたら打開策ってこれだよね。」みたいなことが小説立てでまとめられていて普通に面白いです!
事業立ち上げ~拡大・定着までのフェーズを一貫して記載しており、それに伴う組織の課題・経営課題についてもリアルに描写していて、「自分がアンテナを張らないといけないのは何か」と内省をしながら読み進めることができて勉強になりました。
(自分の組織・事業を伸ばしていくために何を考え、自分がになうべき役割ってなんだろう??みたいな問いを投げかけながら読めました。)
●日本の企業家シリーズ
関西の企業家の原典を探ろうと読みました。
この本はシリーズ物でいろんな経営者が出てきます。
経営者の生い立ち・事業の成り立ち・会社の特徴・競争優位性などについて触れられていて、時系列順にまとめられています。
江崎利一(江崎グリコ創業者)・小林一三(阪急電鉄創業者)について読みましたが、マーケット理解・事業の成り立ちを理解できて勉強になりました。
ルーツを知るという観点でこうした本は本当に面白いと感じられるようになったのはこの1年間の大きな変化かもしれません。
●それをお金で買いますか
「道徳的な感情に金銭的な価値・報酬をつけると本来の意味が変わるよね?」という命題について論述されている本です。様々な具体例を基に記載がされていて読み物として面白いです。
「自分のふるまいがどんな価値を持っているんだろう?」「誰のために?」「どんな意味で?」といったことを考えるきっかけになったので印象深く選出しました。翻訳本特有の回りくどさあるので少し読みづらいですが、一貫した主張なのでしっくりはきます。
●サピエンス全史
超有名なこちらです。今さら??と思うかもしれませんが、教養として読んだ本の中で印象に強く残りました。
要約は下記から。
以上となります。
上半期は個人の自己実現みたいなものに命題があって、
「マーケットへの寄与・介在価値」がキーワード・モチベーションの源泉でした。
一方で下半期は「素晴らしいサービスを提供したい」「プロフェッショナルと呼べる仕事」「組織への成果寄与」といったワードがキーワード・モチベーションの源泉であったのではないかと振り返ります。
当事者意識を持つ範囲の拡大と個人の成功だけを追い求めることを捨てたというのが正しいかもしれませんね。
知識を取り込む読書よりも、じっくりと思考プロセスを体得したり棚卸をするスタイルの読書が増えているので読書のペースは落ちますがこれからも良いと思ったものは共有していこうと思います。
人事関連の知識インプット系のものはまとまってきたので後日まとめてみようかと。
引き続きよろしくお願いします!!