雑感

読んで面白かった本を要約しています。主に事業・プロダクト開発(PdM/UXデザイン/マーケティング)のビジネス書と社会科学(経済学/経営学)・人文科学(哲学/歴史学)の古典。

■要約<ヤフーの1on1>

 

社会人2年目になり仕事の範囲やレイヤーが変わり考えることが増えました。

そうした文脈の中で今回はこちらの本をチョイスしました。有名な本なので聞いたことはある方多いと思います。

 

 

「ヤフーの1on1 部下を成長させるコミュニケーションの技法」

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★日本の人事部「HRアワード2017」優秀賞を受賞している本です。

■ジャンル:HR・人材育成系

■読破難易度:低(1時間30分くらいで読めました。)

■対象者:「成長」「マネジメント」などのキーワードが刺さる方・部下を始めてもつようになった方etc

 

【概要】

  • 1on1は部下の内省を深めるための場になる。そのため、こちらの考えを押さえつけたり頭ごなしに否定するのではなくあくまで言語化することが求められる。
  • 答えを教えることはMTGなどでもできる、1on1じゃないとできないことは言語化を手伝い自分で動けるようにすること、即ち経験学習を促し高速でPDCAを回せるように働きかけることを指す。
  • 1on1は内省を深めるのと同時に上司が現状を把握するためにも価値はある。マネジメントやコミュニケーションスタイルを相手に合わせたものにアレンジしていく下敷としても価値がある。
  • 1on1の内省を深める行為により、「なぜうまくいく、いかない」を要因分解して言語化したり再現性がある仕組みを作れるように働きかける価値がある。これは後にマネジメントレイヤーやハイパフォーマーになれるかに相関関係のある行為。

 

 

【読んで感じたこと】

リクルートやネットベンチャー系の会社では日常的に導入・実施されている1on1。

そのメカニズムを具体的なやり方や意義、導入する側の苦悩にも言及してコンパクトにまとめています。

 

導入されている会社に勤めている方にとっては既知の内容を振り返っていくような読み方になるとは思いますが、収穫は十分あります。

 

自分は2年目になり「フィードバック・コーチング・ティーチング」自らも受けるし、自らも施すレイヤーになったためものすごく考えさせられる内容でした。

 

仕組みを作り、運用するために大事なことについても触れられている本なので、またレイヤーが変わったときに読み返すと別の発見があるんだろうなと漠然と感じましたとさ。

 

※個人的には本の終盤にちょこっと触れられていた、

「メーカーは一般的に商材や工場のクオリティが事業の競争優位性を決めるから、人材投資の優先順位は下がるし軒並み採用用件は確動性があるかどうかに依存しているケースが多い、逆に無形商材は人が命だから人材育成やマネジメント投資がかさむ」

 

という内容が今の仕事にリンクしていて印象深かったです。

 

 

 

今回は以上です!!!