2年目下期となり、
今期は「メンバー~リーダー・マネージャーを行き来するような視点を持って考える・行動できるようになる」ことを個人的な命題に設定をしています。
そのため、短期的なインプットというより、自分の考えを棚降ろすための既知の内容の再読やリーダー・マネージャー向けの本・古典的な内容の本を読んでいきたいと考えています。
そんな中で下期1発目にチョイスした本はこちら
「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」
■ジャンル:リーダーシップ・マネジメント
■読破難易度:中~高(すべての内容をきちんと整理して読もうとするとかなり時間がかかります。メンバーでは当事者意識を持って読み込めない内容も一部あります。)
■対象者:管理部門にて俯瞰的な視点を持つ必要がある方・マネージャーが考えている内容・視点について知りたい方・営業リーダー~マネージャークラスの方
元インテルCEOのアンドリュー・S・グローブの著作。原著は1984年と古めの内容の本です。
マネジメントに関する現代の理論体系をつくった本の1冊と呼ばれており、非常にシンプルな内容が書かれていますが改めてその内容を棚卸できる本となっています。
スポーツや製造業の生産管理からアナロジーを働かせて実務レベルでマネージャーが注意するべきこと・考えることなどを人・モノの観点で描写されております。
この本でマネージャーのアウトプットは下記に規定されています。
マネージャーのアウトプット
=自分が所属する組織の成果+自分が関係を持つ隣接部署の組織の成果
すなわちマネージャーとメンバーの最大の違いは
当事者意識を持つ範囲の拡大と職務内における自分だけの力でコントロールできうる範囲の減少の2点に収斂するということです。
※当事者意識の範囲を拡大していくことと、自分だけの力で解決することを減らしていくことが今後自分にも求められるフェーズに入ってくるんだろうなと漠然と読んでいて感じた所でもありました。
そんな中で今回は読んで印象深かった第四章の「ミーティング」と第十一章「スポーツとの対比」にあるモチベーションの項目の2点について要約を掘り下げてみたいと思います。
<ミーティングについて>
ミーティングの目的は主に2種類に集約されると。
①知識伝達・情報共有(このインスタントな情報の蓄積でマネージャーは組織を率いて意思決定するから急所となる)
②意思決定(ものごとを前へ進める、そしてその責任を取る)
①は1on1などが代表的なものである、またあらかじめ部下にテーマを設定させることが肝であったりする、というのもオーナーシップを発揮させるだけでそのMTGの豊かさは飛躍的なものになるからである。
※1on1を定期的に設けることはこうしたアラートを発生させる時間をロックすることで極力通常業務中にややこしくならないように先手を打っている効果もあるそうです、仕事が細切れにならないためにこのような視点を持つというのは新鮮でした。
<モチベーションについて>
■モチベーションを管理することはできるがモチベーションを生み出すことは不可能だと、なぜならモチベーションは人間の内発的動機付けに起因するものであり自ら生み出すことでしか生まれないからです。
そうなるとマネージャーがやることは優秀な社員やモチベーションの高い社員がしっかり活動できる環境を整備することになるという。
※その環境を外発的に整備するものとして目標管理制度やリクルートでいうWCMがあるということになるみたいですね。
※内発的動機付けを刺激したりコミュニケーションスタイルを気をつけるとかが実務レベルになるんだと思いました。
ある種、諦めというか理想論に走ることなく現実的に前へ進める、成果を上げるという観点で記載されているこの本のスタンスは個人的にすごくしっくりくる項目がありました。
僕は本を読みながら都度気になった内容を要約したり、考えをワードに記載しながら読書をする癖があるのですがこの本のメモはなんと「7000字」にもなっていました。。。※平均1000~3000字くらいです。
それだけ考えさせられることや気づくことが多かった本だったなと感じています。
※インスタントに明日使えるノウハウがたまっているというよりも、今後考える上で必要な視点や項目を示唆してくれるというような感じが近かったです。
以上となります!
季節の変わり目なので体調管理に気をつけましょう!!