雑感

読んで面白かった本を要約しています。主に事業・プロダクト開発(PdM/UXデザイン/マーケティング)のビジネス書と社会科学(経済学/経営学)・人文科学(哲学/歴史学)の古典。

2022-01-01から1年間の記事一覧

■要約≪銃・病原菌・鉄(上)≫

今回はジャレド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」を要約していきます。 人類史の謎を紐解く上で重要な要素となった要素を何個かピックアップし、それがなぜ起きたのか?を解明していく内容となっています。前編は文明間の衝突の雌雄を決した三要素の一つ…

■要約≪国富論 第五編後編≫

今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第六弾となります。 長きに渡った国富論要約も今回で最終回となります。 第五編第二章(社会の一般収入あるいは公共収入の財源について)を取り扱います。租税や公債に関する理論を体系化したパートです。アダム…

■要約≪組織の経済学 Ⅰ部~Ⅲ部≫

今回はポール・ミルグロムとジョン・ロバーツの共同著書「組織の経済学」を要約していきます。著者は2020年にノーベル経済学賞を受賞しています。 「企業組織には市場取引とは異なるメカニズムが働き、内部組織に纏わる経済学を体系化」した本です。産業組織…

■要約≪国富論 第五編前編≫

今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第五弾となります。 ここからは国富論Ⅲの収録内容となっており、二回に分けて要約します。Ⅲは第五編を収録しており、第五編の主題は「主権者または国家の経費・収入および公債について」です。夜警国家と揶揄され…

■要約≪国富論 第四編≫

今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第四弾となります。 第四編のテーマは「ある特定階級の利害と偏見に基づいて行われてきた政策と理論の特質を解明し、その社会的影響について」であり、ここまでが国富論Ⅱになります。ヨーロッパ諸国の植民地に関…

■要約≪貞観政要≫

本日は「貞観政要(じょうがんせいよう)」を要約していきます。 帝王学の古典とされ、徳川家康が愛読書としたとされる本です。中国の唐の時代に長期的な安定政権を築いた太宗と臣下の問答をから見出される教訓をまとめた内容となっています。「指導者の条件…

■要約≪武士道≫

今回は新渡戸稲造氏の「武士道」を要約していきます。 翻訳本が世界的にベストセラーになっており、日本特有の武士道の精神について体系化した本です。日本には宗教教育がなく、それに代わる形で存在する道徳教育の価値基準が武家社会で形成された「武士道」…

≪下期総集編≫2021年度に読んで面白かった本7冊

今回は定期的にまとめている「読んで面白かった本シリーズ」です。 今期の上半期は経営学(産業組織論・ファイナンス・会計)の本を中心に読んでいましたが、下半期は産業組織論の起源に興味関心を持ち、周辺領域の本を読み漁っていました。結果として、岩波…

■要約≪国富論 第三編≫

今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第三弾となります。 第三編のテーマは「農業を阻害してまで都市の産業を奨励される政策がとられた背景」であり、ここから国富論Ⅱになります。「都市部と農村部がそれぞれどのような産業を営み、繁栄してきたか?…

■要約≪エンジニアリング組織論への招待≫

今回は「エンジニアリング組織論への招待」を要約していきます。 自分はエンジニアではないのですが、開発組織の論理を学びたいという個人的な興味関心とプロジェクトマネジメントに関する要諦をまとめた本でもあるということを知人から教わり、個人的な課題…

■要約≪国富論 第二編≫

今回は前回に引き続き、アダムスミスの「国富論」を要約していきます。 第二編のテーマは「資本の性質、蓄積、用途について」であり、ここまでで国富論Ⅰが終了となります。その名の通り、「資本の性質に着目し、どのように活用することで社会全体が物質的に…

■要約≪国富論 第一編≫

今回はアダム・スミスの「国富論」を要約していきます。古典派経済学の大家と呼ばれるアダム・スミスの代表作で三部構成になっています。一部は一編と二編が収録されており、今回は一編を要約します。一編の主題は「労働生産力増進の原因と生産物が社会に分…

■要約≪マンキュー経済学Ⅱマクロ編②≫

今回は前回に引き続き、N・グレゴリー・マンキューの「マクロ経済学」について要約していきます。後編は第4部~7部を要約します。第4部は貨幣システムとインフレのメカニズム・第5部は開放経済のマクロ経済理論・第6部はケインズ経済学に代表される財政政策…

■要約≪マンキュー経済学Ⅱマクロ編①≫

今回はN・グレゴリー・マンキューの「マクロ経済学」について要約していきます。 企業の国際競争化や国の競争優位について関心を持つ中で、関りのあるマクロ経済学の理論についてもう一度1から学び直したいなと思い、読んでみました。本書は長い為、2回に分…

■要約≪社会学の根本概念≫

今回はマックス・ウェーバーの「社会学の根本概念」を要約していきます。 政治学・宗教学を始めとした様々な学問領域で優れた洞察を後世に残したウェーバーが「社会科学」の学問的意義についてまとめた本です。短編の論文を繋ぎ合わせて出来た本なので、とて…

■要約≪共産党宣言≫

今回はマルクス・エンゲルスの代表著作「共産党宣言」を要約していきます。 所謂、共産主義に関する原典ともされ、19~20世紀の社会システムに大きな影響を与えた思想が記されています。経済学や経営学の理解を深める中で、資本主義の原理や歴史に興味を持つ…